BGP Loopback InterfaceでBGPピアを張る際の注意

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Loopback Interfaceを使用してBGPピアを張る際には想定していないBGPルートがベストパスに選定される可能性があるため、注意が必要となる。上図のR1~R7はLoopback Interfaceを使用して隣接ルータとBGPピアを形成している。

R2~R4で障害が発生したケース

R2のGi8をshutdownし、R2~R4の間で障害が発生したケースを考えてみる。ここではR4が生成した「4.4.4.4/32」の経路情報に着目する。

①R2は「4.4.4.4/32」の経路情報をeBGPでAS_PATH属性「100 300 400」で学習する。

※R6はルートリフレクタ、R4,R5はルートリフレクタクライアントのため、R6はR4の生成した「4.4.4.4/32」をR5に反射している。

②R2(2.2.2.2)はR4(4.4.4.4)とeBGPピアを形成する。

③R2とR4はeBGPピア関係を結んでいるため、②の直後、AS_PATH属性「400」、NEXT_HOP属性「4.4.4.4」のルートがベストパスとしてR2のRIBに登録される。しかしながら、R2はNEXT_HOP属性「4.4.4.4」経由では4.4.4.4/32に到達できない。

R2とR4をWAN Interface(10.0.30.0/24)でピアリングしていれば、R2とR4間のNeighborはUpしないため、この問題は発生せず、AS_PATH属性「100 300 400」のeBGPで学習したルートで4.4.4.4/32に到達できる。

R2とR4をWAN Interface(10.0.30.0/24)でピアリングした後のR2のBGPテーブル

以上

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